
TriVersa NanoMate® LESA
TriVersa NanoMate LESA® は Advion Interchim Scientific の最新のチップベースのエレクトロスプレー イオン化技術です。
液体クロマトグラフィー、質量分析、チップベースの注入、フラクションコレクション、および直接表面分析の利点を
1つの統合イオン源プラットフォームに組み合わせています。

Advion Interchim Scientific ESI Chip

Liquid Extraction Surface Analysis

通常のLC / MS単体よりも複雑なサンプルからより多くの情報を取得
Advion Interchim Scientific® ESI-Chip®

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Advion Interchim Scientific® ESI-Chip®は、簡単にセットすることができます。
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セットされたESI-Chip®は、メモリーカードに記憶されている、 ノズルの 使用状況を自動的に読み取り、常に新しいノズルを使用 する事が出来ます。
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セットされた ESI-Chip® は、s/n で管理され、ノズルの使⽤状況がソフト上の画⾯に表⽰され、視覚的に表現されます。
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ChipSoft は、サンプルごとに常に新しいノズルを使⽤する為、 サンプル間のコンタミやキャリーオーバーが全くありません。
懸濁状態の液滴を介した表面抽出サンプルを高感度分析

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液体抽出表面分析 (LESA®) は、オークリッジ国立研究所の Gary van Berkel 博士と共同で開発されました。懸濁状態の液滴を介した独自の表面抽出により対象となる生物学的/技術的表面の空間分解分析のための新しいアプローチが可能になります。
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TriVersaNanoMate®のピペッティング精度は1mmの空間分解能と高感度分析を可能にします。
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nESI イオン化とわずか1 μL の溶媒抽出による高感度分析が可能です。
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シリコンウエハー、フィルム表面、動物の全身や器官の切片、ポリマー、医療機器、寒天プレート上で増殖した細菌、根、葉、皮などの植物材料などさまざまな表面分析に対応が可能です。
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懸濁状態の液滴を介した表面抽出サンプルをコレクションにて再分析が可能です。
注入による再分析のためのフラクションコレクションを備えたLC / MS

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TriVersa NanoMate® は、今まで難しかった LC/MS の再分析を、 簡単に行う事ができます。
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Infusion mode では、微量サンプルを安定したナノスプレイで長時間行う事ができます。 スプレイ時間は、1μLを約10~20分間程度 連続したスプレイを行う事ができます。
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On-Line Fraction mode では、コンベンショナルLCを使い、ナノスプレイでMS分析を行い、同時にプレート(96 / 384 well )に分取することができます。
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プレートに分取されたサンプルは、MSデータとリンクしている為、MS/MS 分析のサンプルとしてInfusion mode で長時間スプレイすることができ、s/n を大幅に向上させることができます。
接続する質量分析装置を選びません
TriVersa NanoMate®は、FTやOrbitrapテクノロジーから、TOF、IonTrap、QQQ、など、ほぼすべての主要メーカーの質量分析装置と個別のMSブラケットを介して互換性があり使用可能です。

LESA®の様々な表面サンプリング
LESA®は、動物の全身や臓器の切片、ポリマー、医療機器、寒天プレート上で培養した細菌、植物の根、葉、樹皮などの植物材料など、さまざまなサンプルから液体抽出表面分析が行うことができます。

幅広いアプリケーションに対応
TriVersa NanoMate LESA® を使用することで、下記のアプリケーションに対応が可能です。
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薄い組織切片(クライオスタット組織サンプル )
病理サンプルの凍結切片などは、スライドグラスに固定するだけで 切片内の指定された部位から
直接サンプルを抽出し、MS分析可能。
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液晶プレート、有機ELおよびシリコンウェハーの表面評価
製品表面に存在する成分を抽出してMS分析することで、良品、不良品の原因となる成分を特定。
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メンブレン(ろ紙)上のDBS/乾燥血斑(*1)
従来のBD法と比べても殆ど変らない結果を得ることが出来ます。LESA法は、従来のBD法と比べ
前処理が無く、簡単にMS分析を行う事が可能。
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ESIによるコンプリメンタリー情報のためのMALDIプレート
MALDI –TOF/MS で使用したサンプルをそのまま、LESAでMS分析する事が可能です。
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TLCプレートおよびその他の平面分離メディア(*1)
現在も多くの研究者の方々がお使い頂いている TLC プレートも、簡単な前処理をするだけで、
MS分析が可能です。
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野菜の葉や茎
残留農薬等の分析を、野菜などの植物から直接サンプルイングを行いMS分析。
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果物の表面
果物などの比較的大きな物の表面からも残留農薬等の薬物を検出することも可能です。
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医薬品等のケースの内側
錠剤などを保存しているシートの内側の分析をすることで、シート内に長期間保存されている
錠剤に対する影響をMS分析でその原因物質等の分析も可能です。
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印刷物の分析
印刷物のインクやその他の薬剤等についても直接サンプリングして、MS分析を行う事が出来ます。
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その他平面状のサンプル
LESAは、色々なサンプルのMS分析を可能にしました。完全な平面サンプルだけではなく、
コンタクトレンズの様な物の表面に付着しているタンパク質等の分析も可能です。
*1:DBS では抽出溶媒が露紙に吸収される可能性があるので、ご注意ください。
*2:TLC Plate では、抽出溶媒が広がってしまうので注意してください。
特徴
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各チップに1つのサンプルを1つのノズルが対応したワークフローによりサンプル間のキャリーオーバーがゼロ
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少量のサンプルから長時間スプレー可能で安定したnESI
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高いイオン化効率、自動化されたナノエレクトロスプレー
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96、384または1536ウェルプレートから高いサンプルスループット
TRIVERSA NANOMATE® LESA® WITH ESI CHIP® TECHNOLOGY
アプリケーション動画
【 仕様】TriVersa Nanomate本体
使用可能プレート:
Spray mode:
ピペットチップ:
ソフトウェア:
分析モード:
サンプル冷却:
高電圧:
サイズ:
電 源:
重 量:
96/384 well Plate 1枚
Infusion 及びOn-line Fraction Collection mode
専用導電性ピペットチップ(384 well Rack/個)
ChipSoftware (標準)
ポジティブ および ネガティブ
制御範囲 4~25℃(ペルチェ素子)
最大 2.5kv(+ or -)
コントロールボックスより供給
300×300×400 mm (外部コントロールボックス含まず)
AC 100V 7A
14kg
【使用環境】
ガス供給:
ガス消費量:
使用溶媒:
重量:
電圧:
アウトレット:
高度:
温度:
相対湿度:
60 ~ 100psi ( 4 ~ 7bar) >96% 窒素 1/8" tubing
600 mL/min
LC/MS グレード
22kg
100~ 240 VAC @ 47 ~ 63 Hz
3個, 定格 5A
海抜 2000m まで
15 ~ 24 ℃
40 ~ 60%(結露がないこと)